Hatena Blog Theme Custom

はてなブログテーマ『Minimal Green』のデモブログ。はてなブログカスタマイズや、HTML、CSSなどについて書いています。

はてなブログテーマ制作者のモラルと責任について

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最近、はてなブログテーマストアにある物議を醸すデザインテーマが投稿され、炎上し、消えました。

もう終わったことですので、詳しくは言及しませんが、何のことかわからない方は以下のリンクをご参照下さい。
例のテーマが元の有料WordPressテーマの名前に対し悪意のあるテーマ名をつけ元制作者をおちょくるモラルの無さ、有料テーマの「見た目」をパクって自作のオリジナルテーマとして公開していることの是非が問われていたと思います。
togetter.com
skyfish25.hatenablog.com

↑のid:skyfish25さんの記事には私のtweetが論旨の補強として引用されています。概ね趣旨は賛同しますが、この記事に対する私の意見は私のブックマークコメントとtweetをご参照下さい。
(ブコメで書いたところは現在は修正されています。)

※デザインは一般的なマテリアルデザインに則ったもので、対してオリジナリティ無いしそんな似てないという意見もあるかと思います。問題のテーマは途中で内容を変えているので見た人の時間帯によってどの位似ているかは差があるはずです。

テーマを制作するときに仕上がりのデザインが決まっていてそれを再現するのはとても簡単なことなんですよ。CSSのコーディングだけならCSSの知識があるなら誰でも出来ます。
そうしたデザイン制作の苦労を省いて、他人の制作した優れたデザインを良いとこ取りして自作テーマとして配布するのは制作者としてのモラルに欠けます。また元の有料テーマの全体のデザインとしてオリジナリティがあるので著作権侵害と成り得ます。(件のテーマ作者のブログを見たところ、サイドバーのディティールなど丸パクリでした。一箇所だけならまだしも元の有料テーマのデザインのディティールを複数箇所模倣し元の有料テーマを利用したサイトだと誤認する程。)実際に著作権侵害が認められるかどうかは確定出来ませんが、元の制作者さんが怒りクレームを入れています。こうした問題のあるテーマを公開すると何も知らずにインストールしたユーザーに不利益を与えます。

テーマ制作者としての責任

広くユーザーに使われるテーマをテーマストアに公開する制作者には、ユーザーに対する責任があります。テーマをインストールしたユーザーに不利益や害を与えるようなテーマは公開してはいけないのです。
はてなブログテーマストア公開時にははてなからの注意事項やテーマ制作のガイドラインが示されています。
http://blog.hatena.ne.jp/-/store/theme/-/new
はてなブログテーマ制作の手引き - はてなブログ ヘルプ

ここではテーマ制作者が注意すべき点について、はてなのガイドラインを元に、自分がテーマ制作する上で気付いた点を加えて書いていきたいと思います。

一旦投稿したテーマは消せない

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これはインストールしたユーザーが急に使えなくなることを避けるための措置だと思われます。投稿したテーマは「非公開」にすることは出来ます。またはてな側から利用規約・ガイドラインに反したと判断され消されることはあります。

投稿時の注意事項
投稿したテーマは削除できません。後から編集することはできます。
はてなブログ テーマ ストア デザインガイドライン
はてな利用規約や本デザインガイドラインに反した場合、事前の告知無くテーマの公開停止や削除処置をとることがあります。

テーマの著作権・ライセンス

第三者が制作したテーマをそのまま自作テーマとして公開することは出来ません。またテーマに使う素材も再配布可能なライセンスであるか確認しなくてはいけません。
無料素材の写真も多くは商業利用OKでも素材の再配布は禁止していることが多いので注意が必要です。
例えば写真ACの利用規約には

(7)写真、または加工した写真データを含む二次的著作物を主要コンテンツとして、製品に使用すること(カレンダー、ジグソーパズルなどを指しますが、これに限りません)、インターネットやそれに類する方法で公開または送信すること、およびソフトウエアやハードウエアに組み込んで頒布すること(例えば、インターネットのグリーティングカードサービス、テンプレートのダウンロードサービス等への使用や、携帯電話の待受画面としての組込、アプリケーションソフト等の素材サンプルとしての組込、スクリーンセーバーへの組込等を行って頒布すること)はできません。また、テンプレートとしてハードウエア、ソフトウエア等に組み込んで、プリントサービス等を行うことはできません。

とありますので、写真ACの写真素材をテーマ(テンプレート)の中に組み込んで(具体的にはCSSで背景として指定するなど)公開することは出来ません。デモブログでアイキャッチ・ヘッダー背景などに利用することはOKです。

ライセンス

第三者が著作権を有するテーマを改変する場合も注意が必要です。
まず、改変禁止のライセンスのテーマはそれを元に改変してテーマ制作することは出来ません。

改変禁止のライセンス

http://i.creativecommons.org/l/by-nd/2.1/jp/88x31.png  http://i.creativecommons.org/l/by-nc-nd/2.1/jp/88x31.png

CC BY-ND クリエイティブ・コモンズ・ライセンス「表示 - 改変禁止」
CC BY NC ND クリエイティブ・コモンズ・ライセンス「表示 - 非営利 - 改変禁止」

第三者のテーマを改変する場合の注意点

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はてなブログ テーマ ストア デザインガイドライン
テーマ ストアの利用にあたっての規約は、はてな利用規約に準じます。
オリジナルテーマの著作権は各投稿ユーザーに帰属します。
デザイン設定ページにある公式デザインテーマを改変したテーマは投稿できません。
著作権上の問題が発生しないよう、投稿時には以下のルールを守ってください。
テーマに使用されている素材(画像、フォント、プログラムなど)は、投稿者自身が作成したものか、再配布にあたってライセンス上の問題がないこと
有償・無償に関わらず、素材配布サイト等の第三者により作成・配布されたものを利用したテーマを投稿する場合、投稿者自身が再配布に関するライセンスを確認すること(※個人の利用が認められていても、商用利用は不可あるいは有償であったり、テーマに含める形で再配布することが禁じられていることもありますので、必ずご確認ください)
配布ライセンスは、使用している素材の再配布ライセンスに従って選択すること
テーマ ストアに既に投稿されているテーマを改変したものを再投稿する際には、元のライセンスに従うこと
第三者が著作権を所有しているテーマ、もしくはテーマ ストア外で公開されているテーマを、そのまま自作のテーマとして投稿することはご遠慮ください

改変OKのライセンスの場合は元のテーマ著作者をCSSのコメントに明記し、ライセンスも元のテーマのライセンスに従う必要があります。
例えばGPLのテーマを改変して公開する場合は、改変した自作テーマもGPLで公開しなくてはいけません。

はてなブログテーマのライセンスやGPLについては過去記事にもう少し詳しく書いていますのでご参照下さい。
blog.minimal-green.com
blog.minimal-green.com

多くの人が使う環境で不具合なく使えるように

ありとあらゆる環境に全て対応することは不可能ですが、一般に多くの人が使う環境(パソコン、スマートフォン端末)で表示が崩れたり、見辛い状況にならないように配慮する必要があります。

テーマ制作のヒント
はてなブログのすべての機能が正しく使えるようにしてください。機能が正常に使えないような場合には、選択されたライセンスの許諾事項に関わらず、はてなにて修正対応を行うことがございますのでご了承ください。
記事内の広告は必ず表示するようにしてください。
ヘッダの場所を移動したり隠したりしないでください。
「テーマ制作の手引き」で示す各Webブラウザで正しく表示できるようにしてください。
タイトル画像、背景画像などをカスタマイズした状態でも正しく見えるようにしてください。

Internet Explorerはweb制作者に忌み嫌われていますが、一応最新版では問題なく表示出来る位には対応した方が良いと思います。主義として絶対対応しないというのもアリだとは思いますがw

以前「モバイルファースト」だと言ってモバイル向けに400pxくらいのコンテンツ幅でPC版も表示するはてなブログテーマが投稿されたことがありました。
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いくらなんでも幅狭過ぎで、PCで閲覧するときに見辛過ぎました。
一般的に普及している画面サイズで問題なく表示出来るようにした方が良いと思います。

告知無く急に大幅な変更をしない

はてなブログテーマの場合はテーマストアでインストールしたテーマに変更があった場合、自動的に反映されますから「最初のデザインと全然違う大きな変更」を加えるとユーザーは困ります。
不具合ならともかく、最初に提示したデザインと全く違う変更はなるべくしない方が良いでしょう。
やむを得ず変更する場合はブログなど告知して、カスタマイズしてるユーザーに影響しない範囲で変更するのが良いと思います。

!importantの多用はしない

!importantをやむを得ず使う場面もあるかと思いますが、!importantを指定しているとカスタマイズするユーザーがその部分を上書き出来ないこともあります。なるべく!importantは使わない方が良いでしょう。

以上が私が思い付くテーマ制作者の注意点です。無料で配布していると言えども一定程度の責任とモラルが制作者には求められます。皆さんが楽しく安心してはてなブログを使えるように、健全な議論の場があり良かったなと思います。
この記事に間違いやご批判があればどうぞ遠慮なく手斧を投げて下さい。
最後までお読み頂きありがとうございました。